(6)マス目の歪みと姿勢との関係
①OCT(頭蓋骨上)前方移動タイプと姿勢との関係
頭頂骨が前方移動している歪みの場合、大きく二つの姿勢に誘導されるようになります。
<顎上がりタイプ>
・頭頂骨を水平に保つように、顎を上げた上向きの状態を作ります
・多くは、仮肋部(*1)が前湾した、弓腰(反り腰)になります
・反り返りが異常に強くなる事もあります
反り返りが強い
<うつむきタイプ>
・頭頂骨の前方移動に従って、下を見るようなうつむき状態になります
・お腹が前に出やすい姿勢になります
・赤ちゃんの場合、首が座りにくくなる事もあります
首が座らない
(*1) 仮肋部(かろくぶ)とは
胸椎部は、十二対の肋骨が、軟骨によって胸骨につながる「かご状」です。上から七つの肋骨は、直接、胸骨につながり真肋(しんろく)と言われ、八〜十二番は直接つながっていないので仮肋(かろく)と言います。当研究所では、胸椎を含めて上から七つを真肋部、八〜十二番を仮肋部と表現します。胸骨に直接繋がっていない仮肋部は、動きやすく、前湾・後湾しやすい部位となります。